Structured StorageFundamentalsThe DocumentSummaryInformation and UserDefined Property Sets

文書サマリ情報とユーザ定義プロパティセット

DocumentSummaryInformationUserDefined プロパティセットはサマリ情報プロパティセットの拡張です。 どちらのプロパティセットも同時に存在しえます。

DocumentSummaryInformation が保持されるストリームの名前は "\005DocumentSummaryInformation" になります。 DocumentSummaryInformation のフォーマット識別子(FMTID)は D5CDD502-2E9C-101B-9397-08002B2CF9AE です。

この値の宣言は FMTID_DocSummaryInformation としてヘッダファイルに定義されています。 詳しい情報は、ストレージオブジェクトの命名規則サマリ情報プロパティセットIPropertySetStorage.Create()フォーマット識別子を参照して下さい。

またこのストリームは、DocumentSummaryInformationUserDefined プロパティセット内にあるような、ユーザ定義カスタムプロパティ用の分離された一部を保持します。 この部分は、分離されたプロパティセットとして IPropertySetStorage インタフェース内に、(FMTID_UserDefinedProperties といった) FMTIDD5CDD505-2E9C-101B-9397-08002B2CF9AE で現れます。

これら二つのプロパティセットは、複数のプロパティセットを保持できる単一のストリームのための単一のそれ。 これら二つのプロパティセットが単一のストリーム内にある事実は、IPropertySetStorage インタフェースの動作に影響します。 詳しい情報は IPropertySetStorage を参照して下さい。

以下の表に、DocumentSummaryInformationUserDefined プロパティセットに追加されるプロパティを示します。 SummaryInformation プロパティセット内にあるような名前は、通常このプロパティセットに保存されませんが、プロパティ識別子から推定されます。

プロパティ名 プロパティ識別子 プロパティ識別値 バリアント型
CategoryPIDDSI_CATEGORY0x00000002VT_LPSTR
PresentationTargetPIDDSI_PRESFORMAT0x00000003VT_LPSTR
BytesPIDDSI_BYTECOUNT0x00000004VT_I4
LinesPIDDSI_LINECOUNT0x00000005VT_I4
ParagraphsPIDDSI_PARCOUNT0x00000006VT_I4
SlidesPIDDSI_SLIDECOUNT0x00000007VT_I4
NotesPIDDSI_NOTECOUNT0x00000008VT_I4
HiddenSlidesPIDDSI_HIDDENCOUNT0x00000009VT_I4
MMClipsPIDDSI_MMCLIPCOUNT0x0000000AVT_I4
ScaleCropPIDDSI_SCALE0x0000000BVT_BOOL
HeadingPairsPIDDSI_HEADINGPAIR0x0000000CVT_VARIANT | VT_VECTOR
TitlesofPartsPIDDSI_DOCPARTS0x0000000DVT_VECTOR | VT_LPSTR
ManagerPIDDSI_MANAGER0x0000000EVT_LPSTR
CompanyPIDDSI_COMPANY0x0000000FVT_LPSTR
LinksUpToDatePIDDSI_LINKSDIRTY0x00000010VT_BOOL
BBS からダウンロードのようなファイル転送のいくつかのメソッドは、このファイルシステムバージョンの正確な情報を維持しません。

これらのプロパティは以下の用途で使用されます。

Category
メモや提案といったファイルが属するカテゴリを示すような、ユーザが入力したテキスト文字列。 これは、同じ種類のファイルから検索を行うのに便利です。
PresentationTarget
35mm フィルム、プリンタ、ビデオ等の、表示する対象の形式です。
Bytes
バイト数。
Lines
行数。
Paragraphs
段落数。
Slides
ページ数。
Notes
ノートを含むページ数。
HiddenSlides
非表示にされたページ数。
MMClips
音声、ビデオクリップ数。
ScaleCrop
サムネイルの拡大が必要な場合 True(-1) に設定されます。 それ以外の場合、切り出されます。
HeadingPairs
内部的に使用されるプロパティで、異なる文書の部分をグループ化し、各グループにいくつの要素が含まれるかを示します。 文書の部分のタイトルは TitlesofParts プロパティに保存されます。 HeadingPairs プロパティは、VT_LPSTR (または VT_LPWSTR) 値 と VT_I4 値の対が繰り返される、バリアントの配列として保存されます。 VT_LPSTR 値は見出しの名前を表し、VT_I4 値はこの見出しに属する文書のパート数を示します。
TitlesofParts
文書の部分名。
Manager
プロジェクトの管理者。
Company
会社名。
LinksUpToDate
すべてのアプリケーションにおいて、カスタムリンクが過度なノイズによって妨げられるかどうかを表す Boolean 値。

注意: OLE 2.0 デザイン詳細のプロパティセットが 12.3 シリアライズフォーマットで記述されている場合、HeadingPairs のベクタ要素と TitlesofParts プロパティは、プロパティセット内に 32 bit 境界で整列しなけらばなりません。 DocumentSummaryInformation とユーザ定義プロパティセットでは、プロパティセットのコードページが Unicode でない場合、これらの要素をまとめる必要があります。

ユーザ定義プロパティセットはどのようなプロパティでも保持できます。 一般に、ユーザが作成したプロパティの名前を保存するために使用されます。